ご存知の通り…東北関東大震災の、悲痛な惨状が報道されています。
これからまだまだ長く苦しい状況が続きそうですね…。日を追って深刻さが増すばかりで全容がまだ見えませんが、ただただ1人でも多くの人の命が救われ無事を祈るばかりです。
福田にも、東北出身の方が多数いらっしゃいます。また、静岡県に住む私たちにとって他人ごとでない事態、これから私たちにできることを、少しずつの想いを、合わせて届けたいです。
甚大な被害を前にして、それでも被災した方々は、身を寄せ合い、助け合い、人と人とのつながりを少しずつ再構築し始めています。避難所内に「自治会」のような仕組みをつくり、助け合う形で避難所生活を送り始めた地域についての新聞記事が載っていました。あらためて、地域の絆の大切さを示されているのだと感じます。
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福田の北西部にある、大原新町自治会。新興住宅地として築かれた、元々県外の出身の方が多い自治会です。町ができて年月が過ぎ、団塊世代の皆さんのお子さんが1人立ちされ、また、ご年配の親御さんを呼び寄せられた方もいます。役員さん等によると「徐々に高齢化が進んでいる」ということだそうです。
昔ながらの繋がりがなかった分、意識してご近所づきあいを活発にしたいという思いをお持ちの方が多いようです。新年会や夏祭りなど、子どもからお年寄りまで、気軽に参加できる地域交流の機会が年間通して行われています。「ふれあい新町」という情報誌も各世帯向けに発行されて、自治会内のコミュニケーションに役立てています。
その中でも、お年寄りを中心とした「大原新町ふれあいサロン」の取り組みは、福田地域の中でも早くから取り組まれています。形にこだわらず、やれる範囲で、自由な発想で取り組まれている活動は、非常にユニークです。
3月13日(日)は、年度最後ということで、サロン参加者の方の他、地域にお住まいのだれでも出展できる「ミニ文化祭」を開催されました。大津波警報が解除された翌日ということで開催が心配されましたが、あらためて地域の交流機会を重視して、開催されることとなったそうです。
サロンの皆さんの書道を始め、住民の皆さんがそれぞれ趣味で制作された、絵画、彫刻、写真、パッチワーク、つるし飾り、バック等の手芸品など、多彩な内容の展示会となりました。所狭しと並べられた作品を前にして、地域の方々が楽しく談笑し、自然と交流の輪が広がっていました。
来場された方は50人以上。中心となって呼び掛けられたのは、福祉委員をされているお二人の方。その方々の気持ちに賛同して、多くの方が協力して、今回の企画が成功しました。作品を観てもらう喜び、人とつながる喜び、それらが交わって地域の方同士が素敵な時間を共有できました。