静岡県下で毎年7月に行われていた津波避難訓練。今年は前倒しで5月21日に。浜松は22日、下田は28日だそうですが、磐田はこの日行われました。
海岸から約2kmに市役所支所があり、地区全体も5km以内にすっぽりおさまります。そして、地区全体の海抜が2~3mほど。先日、福田小学校に行く機会があったのですが、玄関前の支柱には「海抜2.5m」という文字が書かれていました。
東日本大震災の被災地の中で、宮城県名取市や岩沼市、つまり仙台空港のある辺りと地形がそっくり。遠浅で、漁港があり、河川の河口がある、そんな地形です。
福田地区には高層の建物は少なく、人口に比してその数はまったく足りません。地域の方と話をすると、「スクーターや電動アシスト付き自転車を買って逃げられるようにしようか」、「ハシゴを用意して屋根に上るか」、そして最後には「あきらめるしかないか…」と言う結論に達してしまいます。ですが、手をこまねいてあきらめるわけにはいきません。地域住民と行政、企業、市社協やNPOなど民間団体が、一緒になって知恵を絞って対策を考えていく必要があるのだろうと思います。
災害時に支援がより必要になるお年寄りや障害のある方、小さなお子さん、その家族など、皆がどのように避難して、その後、どう助け合っていくか。それらのことを考える機会を、これからもたくさん持っていくことが大切だなぁと思いました。